2013年9月23日月曜日

乱読のすすめ97- 「コミュニストはいつも損な役割やな」

    







   

 堺市長選挙は現職竹山さんが一歩リードとはいえ大激戦の模様。そんななか、堺市のとなり泉大津市に住む、学生時代の友人で証券会社の幹部社員であるN君が電話してきました。「共産党もひとが良すぎるんやないか」。

N君によれば、地元放送局のテレビで、竹山陣営の幹部が、「共産党の支援はありがたいが、勝手にやってるだけ」と述べたとのこと。そんな竹山陣営の態度が失礼ではないかと怒ってくれているのです。

N君は父親が社会党員だったこともあり、もと...もと自民党嫌い。この数年は橋下徹氏に期待し選挙でも維新の会に入れてきましたが、慰安婦発言をきっかけに「なんだか騙されていた気がする」と、この前の参院選は初めてわが党に票を入れてくれました。

 「暴走する地方政治」(田村秀、ちくま新書)も、N君の目を開かせたとのこと。わたしも読んでみましたが、こんなことが書いてありました。
「『都構想』というが、東京の猿まねをして大阪経済が再浮上するわけではない。地方から国を変えようという怪気炎をあげる首長たちの主張は矛盾だらけ。幻の地域主権といわざるをえない。この熱狂の行き着く先には何が待っているのか。…ポピュリズムが地方を、そしてこの国を滅ぼすのだ」

橋下・「維新の会」がすすめる「大阪都」構想が、「自治都市」堺の伝統を根こそぎ奪うものであり、広範な市民の共同で阻止するしかありません。

「共産党は竹山さん個人のためにたたかっているわけやないから」というと、N君は「反ファシズム統一戦線やな、カッコええけど、コミュニストはいつも損な役割やな」といいました(わかっているなら、これからもずっと入れてくれ)。