2013年10月15日火曜日

ガラスのハート







きょう、参議院本会議で、安倍首相の所信表明演説がありました。新自由主義と「新」軍国主義を基調とした演説ですが、中身が空疎なのは事前に原稿を見てわかっていたので、安倍さんの「すがた」に注目して聞きました。
強気の言葉と断定口調、オーバーなジェスチャー…オリンピック招致のプレゼンスのときも何回もイメージトレーニングをして臨んだそうですが、きょうの演説もなにか無理につくりあげた「強気」、ガラスのように壊れやすい「強気」におもえました。

今年の3月、参院予算委員会の理事会の席で、民主党理事がおかしなことを言いだしました。
「総理は委員会中にトイレに行く回数が多い。自粛してもらいたい」
きょうの演説でも本人が言っていましたが、安倍さんはストレスが腸にくる難病を抱えていました。いまでも緊張すると、トイレが近くなるのかもしれない。総理にしては軟弱と思うのもわからなくはないが、病気なら仕方がない。トイレを制限するなど、人権侵害ではないか。
「そんなことをこの理事会で決めるべきではない。議題にすることさえ国会の権威に関わる」
わたしの発言で民主党理事も黙ってしまいました。

あとから自民党理事が「よく言ってくれた」とお礼に来ました。このことが漏れ伝わったのか、以来、安倍さんはわたしの質問には前向きな答弁をするようになりました。

順風満帆のときは「強気」の安倍さんですが、逆風に弱い。TPP参加、消費税増税、原発推進、憲法改悪と、国民世論を無視した暴走を続けると、早晩、大きな逆風を受けることはまちがいないでしょう。